リンゴとアン

発達凸凹の息子・アンくんと、母親・リンゴの奮闘記。

無情な、拒否。

アンくんの言語性I.Qは、標準の下。

特に、耳で聞いて理解するという能力が極めて低い。

 

 

どうやら知的には標準のようなので、

彼にとってはイライラが生じやすいところ。

 

 

でもね。

聞き間違いが、超可愛いの!

 

 

だってさ、

Google Homeに向かって、

 

 

オッケー、ぐるぐる!

 

 

っていうんです!

子どもあるあるなんだろうけど、

アンくんがいうと特に可愛いわけ!

 

 

しかし、アンくんにとって辛いのは、

 

 

質問を投げかける

 

 

ということ。

 

 

自分の言いたいことを表現できない

というイライラ。

 

それを、

私に直される、イライラ。

 

 

 

もうね、子ども同士のケンカね。

私リンゴも、相当幼い・・・。

 

 

〇〇線の駅の時間を教えて?

 

という、アンの質問に、

グーグル先生が答えられるはずもなく。

 

 

無情にも、

 

「すみません、よくわかりません」

 

を、連呼されてしまうのでした。

 

 

 

相手に拒否されるという、この悲しみ。

これは、相当悲しい。

 

 

私のトラウマにまで気づかされる、

Google Homeの恐ろしさ・・・。

 

アンくんが、どこまで私の言っていることを理解できているかは、わからない。

それでも、否定的な言葉であることは、理解できていると思う。

 

私自身は三姉妹の末っ子で、

愛されて可愛がられてきた反面、

バカにされたりミソッカスにされて生きてきたことも事実。

 

それはりんごのことは可愛いからだよ

と人に言われるけれど、

私の心に残っていることは、確か。

 

なんどもその心のブロックとやらを取り除こうと、

いろんなことをしてきたけれど、

ふと湧いてくる感情は、本物。

 

 

親にされたこと、それがとても嫌なことだったのに、

なぜか繰り返し、自分の子どもにもしてるんだよね。

 

なぜか、その言葉を止めることができなかったし、

怒りが込み上げてきちゃうんだ。

 

アンの、発達の遅れがあることをわかっているのに、

言葉で、アンを罵倒してしまう。

そして、つけ放してしまう。

 

 

自分がされて嫌だったことを、

私も、しているということ。

 

悲しい。

言われているアンの気持ちがわかるくせに、

同じように言ってしまうことを、止められない。

なら、やめればいい

が、できていない。

 

 

いつも、自分に問う。

私は、何に怒っているんだろう。

アンくんに、怒りを感じる時、

私は何に怒っているんだろう???

 

 

答えは出ない。

泣いてヘソを曲げていたはずのアンは、

いつの間にか、ケラケラ笑っている。